昨今ネット上でも雑誌でも、観ない日はないくらい関心のキーワードとなっています。
つい昔は「中年太り」が中高年の代名詞ともいうほどでしたが、アクティブな団塊の世代や健康ブームなどによって、健康にはスマートな体型であることが“あたりまえ”にてきました。
その大きな理由として挙げられるのは、肥満が生活習慣病の主原因とされたからだと思われます。
ニューヨークのエリートビジネスマンにとって、健康面での自己管理は“できて当然のこと”とされています。喫煙者や肥満の人は、もうそれだけで「自己管理ができない人=仕事ができない人」というレッテルをはられてしまうのです。
このような欧米型の習慣が日本にも浸透して来ていることもその要因のひとつかも知れません。また、病気や弱っていないだけでなく「生活の中で幸せを感じ、“良く生きている”こと」を健康の定義とするグローバルな健康認識が高まっていることもダイエットやスマートライフを牽引しているとも考えられます。
このように、スマートでいることが健康の象徴ともいえる時代ですが、40歳を越えてから安易に体重を減らすことを私は勧めていません。
なぜなら私たちの筋肉量は30代以降、年1%ずつ減り続けています。筋トレなどの運動をしなければ、10年先で10%、20年先で20%、30年先には30%の筋肉が減るのです。
今流行の糖質制限ダイエットも、方法を間違うと脂肪だけでなく筋肉もごっそり落ちてしまい、リバウンドを繰り返うちに筋肉がすっかり細り、代わりに脂肪が増えて、両者の割合が目的と逆転してしまうケースもあります。
さらに最近の研究報告では「食事制限だけのダイエットを3ヵ月続けると、5%の筋肉が落ちる」という驚きの結果が得られています。
これは、通常なら年1%の割合で落ちていく筋肉が、わずか3ヵ月間で5倍も落ちてしまったということ。
いかに“ごっそり”と筋肉が減ってしまうか」がおわかりでしょう。
しかし、英語の「diet」が日常的な食事・食べ物を意味しているように、身体組成(脂肪や筋肉などの割合)のコントロールに直接的に影響を及ぼすのは食事であると考えます。
つまり、“健康的に正しく痩せる”ためには、「食事の質と量をコントロールしつつも、筋肉を落とすことなく減量すること」を目標にしていかなくてはいけません。
一般的なダイエットは、運動や基礎代謝などで消費するエネルギーよりも、食事で摂取するエネルギーを少なくすることで体重を減らします。しかし、単純なエネルギーや必須栄養素の減量は脳や筋肉、ホルモン分泌のパフォーマンスを低下させ、食物繊維不足による便秘、マグネシウムやビタミンD不足による骨そそう症、鉄分不足による貧血、月経異常など健康を損なう恐れがあります。
このように、ひとことでダイエットといってもリバウンドをせず、健康的な効果を出すためには、個人差や環境に合わせてプログラムすることが大切であることがおわかりになったことでしょう。
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