2018年5月12日土曜日

ケトン体とは

「ケトン体」とは「体内に蓄積された脂肪を分解する時に出る脂肪酸を体内(肝臓)で作りかえたエネルギー」で、正確には、ヒドロキシ酪酸、アセト酢酸、アセトン、の3つの物質の総称で主に、心臓や腸などの内臓を動かすためや、筋肉を動かすためのエネルギーに使われています。


糖質制限ダイエットを行うことで、身体にブドウ糖が不足した状態になり、脂肪酸が燃焼すると、肝臓ではケトン体(アセト酢酸とβ-ヒドロキシ酪酸)という物質ができます。


通常、脳はブドウ糖しかエネルギー源として利用できず、脂肪酸は血液脳関門を通過できないので、脳は脂肪酸をエネルギー源として利用できません。


そこで、肝臓では脂肪酸を分解する過程でケトン体を生成するように進化しました。


ケトン体は水溶性で細胞膜や血液脳関門を容易に通過し、骨格筋や心臓や腎臓や脳など多くの臓器に運ばれ、これらの細胞のミトコンドリアで代謝されてブドウ糖に代わるエネルギー源として利用されます。


特に脳にとってはブドウ糖が枯渇したときの唯一のエネルギー源となります。
つまり、「ケトン体」は第二のエネルギーとして活躍し、生命活動の維持をしていきます。


脂肪を分解することで「ケトン体」が出るので、「ケトン体」が出るということは、脂肪が減少しているということになりますが、筋肉にも、内臓にも、脳にも知識のない状態でケトジェニックの生活にチャレンジすることは大変リスクが高く、過度の運動をして筋肉のエネルギーとして多く利用された場合、脳への供給が少なくなり、突然失神してしまったり、脳梗塞の原因になる可能性が高いといわれています。


また、「ケトン体」の数値が大きくなり過ぎると、内臓(特に肝臓や腎臓)に大きな負担が掛かったり、ケトン体は強い酸性の物質のため、うまく思考できない、活動的に動くことができないという症状に陥ったり、体温が低下し、免疫力も下がってしまうため、抵抗力も低くなり風邪にかかりやすくなったりすると考えられています。


また、「ケトン体」の一部は栄養素で、一部は脂肪を分解した時の廃材でもあるため、この廃材が体の中に多くなる事で、一時的に口や体から熟したリンゴのような匂い(ケトン臭などとも呼ばれる)がきつくなることもあるそうです。


「ケトン体」が増えるということ、つまり、糖質を制限するということ(過度な糖質制限ダイエット)は、上記にあげたような様々な身体に良くない症状を引き起こす可能性があるため、正確な知識が必要になります。

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