2015年3月15日日曜日

骨盤矯正のウソ

巷の骨盤矯正について
ストレッチや手技だけで人の骨格は簡単に変わるものかという斬新な質問を受けた。
いい機会だったので自分の考えも含めてまとめて返信した。

結論を先に言うと言う通り、ストレッチや徒手抵抗などで筋肉にアプローチする方法は、一時的な変化を体感させるものでしかありません。

そもそも筋肉は緊張と弛緩を繰り返している組織で、それらを司っている脳が誤作動を起こしたり、感覚受容器が脳とうまくコミュニケーションを取れなくなると正常と違う緊張と弛緩が起き、骨格のバランスが崩れ、姿勢の悪さや痛み、不調をきたします。
体軸がブレるというのはそのような状態だと思います。

そしてそのような誤作動を起こす原因は、加齢であったり内臓機能の低下や筋力不足、精神的なストレス、不適切な食事など様々です。
つまり、ストレッチや運動による骨格筋の矯正はあくまで対処療法であって、根本的な効果はなぜその筋肉が誤作動を起こしているか否かを判断する必要があるということです。

例えば単に長時間車の運転をしていて結構が悪くなっただけであれば、軽いストレッチやウォーキングをするだけで骨盤や姿勢改善は期待できますが、内臓の機能低下による骨盤後傾などは、ストレッチをすることで伸張反射が起きて余計に筋肉が緊張する場合があります。

ちなみに私はゴルフの子達が骨盤が歪み股関節の可動域に制限がある時などは、食事の見直しをして制限をしたり、改善したりします。

牛や馬はストレッチなんかしませんよね笑
牛や馬は柔らかく柔軟な筋肉を作るために食事や休息のバランスを個別に変えていくそうです。

ということで、私は腰痛のお客さんに食事指導をすることが多く、成果も数段上がりました。

コンディショニングは、全て原因を探ることが最大のミッションだというところですね。

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