2006年5月25日木曜日

師と仰ぐものありて・・・

田舎育ちの高校生が全寮の地獄から引退し、ナウ(笑)な業界に入りたくていきなりスポーツクラブのフロントへ行き、



「アルバイトさせて下さい」



と言うとフロントの女性は



「は?募集していますかね?」



と冷たくあしらう(ゴメンなさい)でも、たまたま後ろに支配人がいて、



「おもしろいやつだな中入りなよ」



といわれていきなり面接。



「今日中に履歴書を持ってくれれば時給500円で雇ってやる」



と言われて近くの文房具屋へ走り履歴書を購入し、公園で履歴書を書いたのが始まり。土日は子供たちの水泳指導につき、学校帰りは小さなジムでトレーニングを指導する。もともと全寮&部活漬けだった高校3年間が役に立ち、田舎のスポーツクラブでは楽しく過ごしていたっけ。



その後進学と同時に上京することとなり、支配人から東京のフィットネスクラブを紹介される。初めてのフィットネスクラブ入りを果たしそこで出合ったのが、水泳指導の基礎を作って頂いた女性チーフ。そしてその方の紹介で現在の師匠に出会う。



その方に出会い、憧れて、崇拝すらしているかのようにも思えた。もともと海育ちで水泳もOKだった私にとってスクーバダイビングは天職であると思えた。その後2年間の修行を経て在学中にインストラクターの資格を取得する。



そして17年後・・・すでに師匠の部下から離れて12年も経つのだが、未だに頭が上がらない。昨日はそんな中、師匠の息子のダイビング指導をするために同行した。



実の息子に対しても平等に熱血指導・・・変わらないなぁ・・・・・・レスキューの講習だったので得意分野だったのだだが、内容がどうこうより、インストラクターは頼りがいがあり、信頼できるものという資質のオーラがものすごくて気がつくと引き込まれている。この力は本当に凄い。おそらくこの人に教わると皆インストラクターになりたくなるだろう。



しばらく聞いているうちに、この人のひきつける術を盗もうと一生懸命探ってみるが、結局わからず・・・思い切って聞いてみると



「経験だ」



とさ。これも相変わらずだ。しかし、老いても漲る情熱は日頃のトレーニングの成果であろう。太い腕は黙っていても信頼感を得られる。そして大きな声と基礎を繰り返し練習することが必要なことは間違いないだろう。



初心忘れるべからず



とてもメジャーな諺であるが自分が伸びるためには最も必要なことなのだろうな。



いい勉強になった。



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