2006年12月16日土曜日

お礼

12月2日にダイビングでの事故があり、いつもお世話になっている方に大変ご迷惑をおかけしました。



お客様は後遺症などもなく無事退院され元気な顔を見せてくれました。その後もなんだかこちらが励まされているようなメールを頂いたり、笑いを取るようなコメントをもらったり逆に感謝する一方です。



自然を相手にする商売はいつ何時に予想をできないトラブルが起きるということを改めて痛感しました。



これは、研究やトレーニングを重ねていても、そうじゃなくても起こる可能性があるということです。自分もお客様もトラブルを未然に防ごうと努力しています。それでも事故は起きます。



17年間インストラクターをして始めての事故でしたが、この事業を営むものとして、インストラクターとして、そしてお金をもらう立場など様々な意味で責任を感じました。自分が今後もこの商売の責任を持つことができるのかどうかも悩みました。だから同意書とかなんとかよりも自分の立場として責任を果たしたいという思いが先に立ちました。「自分はここまでしていたから責任はない」とか「ダイビングはオウンリスクだ」とか全ての責任をお客に押し付けることなど絶対にできません。言い訳を言っても自分の提供したインストラクションの中で傷ついた人がいる以上その責任は自分にあると思います。



これらは全世界のダイビングインストラクターを不利にしてしまうコメントかもしれませんが、やはりこの気持ちを維持できなければ人を海へ誘うことはするべきではないと思います。もちろんその責任というものが何なのかをよく考えてから行動することは当然ですが、どこか言い訳を探しながら潜ることは今後したくないと思いました。



本当はこんなことをブログに書くことではないかと思いましたが、多くの皆さんの暖かいメールや言葉に支えられて成長した自分がいると思うと、正直な気持ちをどこかに残したいと思いました。



10年や20年海に携わったほどでは、海の表面も知っているわけではないということを真に自覚し、驕ることなく精進したいと思います。



年内は反省もこめて自粛したいと思いますが、年明けから気持ちを新たに出直したいと思います。



ご迷惑をおかけした全ての皆様にお詫びをするとともに、感謝したと思います。



ありがとうございました。



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