2006年12月29日金曜日

白石康次郎

皆さんは、白石康次郎を知っていますか?



HPを見ればわかりますが、白石さんとは現在5-OCEANS(5オーシャンズ)にspirit of yukoh号で日本人初のクラスⅠにてチャレンジする海洋冒険家です。



最近は、フジテレビの目覚ましテレビで、海上生中継をしたり、小学生と衛星電話で会話したりするのでメディアでも最近よく見られる人になりましたが、ラインホルト・メスナーという冒険家と並び、私が尊敬する人間の一人です。



そして、この人の書いた本を読んでまず思ったことは「この人の精神力は人間の域ではない」ということ。



風を主動力として動くヨットで世界1周をする。孤独と死との恐怖に常に悩まされながらも、安全を確保するために連続して寝れる時間は最高でも1時間。白石さんはそんな極限の状態でも「自分の夢をかなえるためだけに」命がけのチャレンジを続け、26才で最年少で無寄港世界1周をした。これだけでも並大抵のことではないが、それ以上に彼が師事していた多田雄幸という偉大なオーシャンマンとのエピソードが凄い。



多田氏は世界で始めて行われた世界1周のヨットレースで優勝した偉人。しかし、同じようなレースに参加中、荒波によってヨットが大破し漂流した。運良く助けられたが、精神的回復ができずに自ら命を絶ってしまう。



なぜそれほどまでの恐怖に耐えられる冒険家が、自ら命を絶つのだろうか?普通ならそう考える。そして更に彼は自分の師匠が自殺するほどの恐怖と絶望を経験したというのに、師匠のためではなく、自分のために世界一周を達成させようとした。



オレ様では到底想像のつかない。



自分の目指して来たものが崩壊するような出来事を笑いながらコメントする。



ある意味冷酷で、自己主義的発想であるが、庶民では想像のつかない精神状態との戦いを乗り越えてきた彼の命に対する考え方や生き方に対するコメントはかなりの重みが感じられる。





あるインタビューでの彼のコメント・・・



・・・僕がヨットで世界一周をするのは、自分が幸せになるためです。それが僕の夢であり、楽しみであって、その楽しみを得るためには、多くの苦しみを乗り越えなければいけない。不幸にして、僕はヨットで世界一周したいという過酷な夢を持ったわけですが(笑)、達成するのが過酷だからやっぱり止めよう、とはなりません。人を好きになるのと一緒ですよ。高収入だからといって、それだけで相手を好きになれますか? もっと違う理由がそこにはあるものです。



僕は天才でもなければ、金持ちでもなかったので、夢を実現するために、多くのことをクリアしなければなりませんでした。失敗もたくさんしました。実際、ネガティブなことを考えれば山のようにありますよ。でも、それを「したい」と思っているのは自分だし、そう思う自分からは逃れられません。だから、一つ一つ、とにかくクリアするしかありません。時間はかかりましたが。・・・・



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もし、物事をマイナスにしか考えられなかったり死ぬほど辛いと思ったら、白石さんの本を読んみてほしい。



きっとオレ様と同じような気持ちになり、ファンになるでしょう。







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