2009年12月24日木曜日

熱海温泉の裏話

熱海の温泉はとてもいいです。



無色透明のお湯が体の芯を温めてくれ、冷え性の方や肌荒れ(特に乾燥肌やアトピーにはいいらしい)、慢性の肩こりや腰痛に効果が高いと言われています。古くは徳川家康が好んだことで知られ、態々熱海から江戸までお湯を運ばせたという記録が残っているほどなのです。



泉質はいくつか分かれていて、少し塩っ辛い場所と、そうでない場所とあります。塩泉とも海水が混泉しているとも言われていますが、事実は定かではありません。



最近引っ越した私の家も温泉がついていて、毎日かけ流しの温泉に入り放題です・・・別にリッチ!という話ではなく、熱海の多くの家庭で熱海市が配給する温泉を有料で利用することができるようになっているのです。



個人的には、ここ数年乾燥肌に悩まされ、この時期になると口の周りや背中が象の肌のようになって(ゴメン象)かゆくなり悩まされていたのですが、今年は全くその症状がありません。効能は確かですね。ちなみに、うちの温泉は無色透明無味ですが、多少硫黄のにおいがします。





お客様の中に、その熱海温泉の番頭役ともいうべき方がいらっしゃって、よく温泉の話を伺います。



番頭というのは、配給される熱海温泉の源泉管理をする仕事で、この方々がいないと熱海の温泉は各家庭に配給できないほど重要なお仕事をされている方なのです。



この方々がいないと、温泉が温かったり、混入物が入ってしまったりして、せっかくの温泉が台無し!・・・ということになるのです。



実はこの仕事とても大変です。



なぜか・・・



家庭の温泉ですから当然24時間入れるわけで、その都度源泉のコンプレッサーを止めたり入れたりするわけにいかないのですから、故障や、温いなどといった対応に昼夜を通して対応しなければならないそうなのです。



電気や電話、ガスなどと同じですね。



源泉をくみ上げるコンプレッサーは結構大きな音が原因で、住宅が密集する平地にはなかなか設置できず、どうしても崖や山林に設置するしかないそうなのですが、熱海は坂道が多いし、ちょっと中に入ると奥深い山林が広がっていて、真冬や嵐のときなどは、とても辛い仕事になるということをお聞きしました。



だからといってアルバイトに管理できるほど簡単なものではなく、相当の技術を要するようで、人手不足に悩んでいるそうです。



なんでも、華やかな表の世界の裏には日も当たらず努力してくださっている裏方の支えがあることを我々は感謝しなくてはいけませんね。仕事とはいえ、とても辛いことです。



熱海を訪れた人や、市民が快適に温泉を利用できるようにするために温泉の管理をしたい!という方は是非立候補してください。



人のためになるとても存在価値の高い仕事です。





今日も感謝感謝で温泉浴です[E:heart01]









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