今日は初めての出張コンディショニング。
実はまだ出張のコンディショニングははじめていないのだけれど、色々と分け合って、ご自宅へ伺って施術することとなった。
年齢は・・・90才
近くの病院でリハビリをしていたけれど、お話をして終わってしまっていたそうだ。やはり動かなくなると筋力の低下は著しく・・・このような状態で立てなくなることや歩けなくなることは、男にとって、いや人間として老いを感じさせ、気力を減退させる。
立って走れる人々にはこの気持がわからない。
オレは生涯の中で、2週間ほど立つことができなかったことがあった。一生歩けないわけでもないのに、物凄い恐怖と挫折を感じ、再び立ちあがることができるようになった時、足の震えが止まらず、ポジティブな心をへし折った。
だから自分の手や能力で、再び立つことができるようになるのであれば、できる限りのことをしてあげたいと思った。
しかし、年を老いてもやはり男性。
若造にいきなり家に入ってこられ、足を動かされて「ほーら立てるでしょう!」なんて子供扱いされたら・・・オレだったら嫌だ。
人生の先輩として敬意を表し、礼儀正しく接することを心がけたいと思った。ここいらは体育会あがりなんだな。
さて、1時間ほどのセッションが続き、お客様も少し汗ばんで来ている様子。
下半身の硬直が取れて動きがスムーズになったので、今日の成果を見るために補助をしながら椅子からゆっくり立ち上がる練習をしてみた。
正直いきなり手を振りほどかれるなんて思っていなかった。
「お・・・立った・・・。」
ご本人がつぶやく・・・
一緒に見ていた奥さんと娘さんはビックリして
「立った!!」
オレも
思わず叫んでしまった。
「立った!!立った!!」
なんだか感動した。自分の技術じゃなくて、やればできるんだという気持ちに。
この仕事、いい仕事だぜ。
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