オープンから3日目。
熱海では(他の地域でもそうらしいが)、お祝のお花を地域の人に振舞わると縁起がいいらしい。いわゆる縁起物という意味なのだろうな。
せっかく頂いたきれいな花は時間が立つごとに薄くなっていく。胡蝶蘭やバラなど人気のお花はすでにない[E:coldsweats01]
それならばと、パーソナルが空いている時間に店頭に立ち、通り過ぎる見知らぬ女性に
「良かったらお花を持っていきませんか?」
と差し出す。
もちろん嫌な顔をする人はいない。
お花をあげるとなんとなく気分がいい。
お花屋さんみたいだった入口がちょっとさびしくなったけれど、とても晴々しい気持ちになった。
今日からヨガのレッスンが始まった。
ヨガだけではなく、ストレッチやエアロの経験が豊富なベテランの先生なので、お客様の感想も上々。
うちのウリはパーソナルとヨガ、そしてメディカルフィットネス。
小さい田舎のフィットネスクラブだけれど、大型クラブに負けないクオリティの高いものを提供していきたい。
他にはマネのできないスキルを持ったフィットネスクラブを目指そうと思う。
そして、夜最後のパーソナルで、94才のお客様がご来店。
杖をついて不安そうに来店された。
「筋力不足で椅子から立ちあがることもできないし、杖がないと歩けない・・・。」
「もう年々も生きられないんだけどね、まだ旅行にも行きたいし、最後くらい自分の足であるいて死にたいじゃない?!家族は危ないから外へ出るなというし・・・。」
「まわりの人たちは無理無理!って言うんだけどね、●●のお爺ちゃん(2か月前からパーソナルを進めている近所の90才のお客様)が寝たきりだったのに、急に歩き始めたのを見て、私もできるかなと思って・・・勇気出して来たのよ!」
確かにこの状態で散歩へ行くと言われても、正直不安になるけどな。
少しでも元気になってくれればいいと思い、パーソナルを決行。
立ちあがれない原因が少しづつわかり、顔を歪めながらも「歩きたい!」という気持ちが先行したのでしょう。
40分後には、バランスボールの上から立ちあがった。
「立った!!」
笑顔で涙を流すお客様。
筋力がついたのではなく、立てない理由を教えてあげたのと、「立てる自信」をつけてあげただけ。
「やればできる」
オレが教えたのはそれだけだよ。
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