2009年10月2日金曜日

転職

珍しく日中時間が空いたので、先日第3子が生まれた知り合いに、出産祝いを持って港へ出かけた。



漁師さん勢ぞろい。



世間話やら、最近港に顔出してなくてすみません!とか立ち話をして帰ってきた。港は平和だなぁ。



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15年以上同じ会社に勤めている友人から、近況報告&相談を受けた。



給与や待遇に不満を持つ時期(年齢)が過ぎ、新たな問題に直面し、起業するか転職するか悩んでいるという。



社長の考えや社風に惚れてバブル絶頂期に入社、上昇気流にのる会社とともにスキルや給与があがり、40才前にして部長職。



ポストも給与もそこそこなのに、ここにきて何を血迷ったか。



原因は「やりがい」だと。



たしかに、人間として、やりがいのない仕事を続けていくことほど辛いことはない。



~彼曰く・・・



部下を誉めて育ててきた。



やりがいのある仕事を部下に提供しようと懸命に気を使い、仕事を探求することの面白さや醍醐味を伝え、やる気が落ちている社員には、課外授業とばかりに夜の街へ連れ出し愚痴を聞いてやり、休みを返上して社員の余興に使い・・・そんなことを10年以上続けてきた。その結果会社は繁栄し、社員は増え、自分はかなり大きな決裁権のある管理職へ昇格した。



しかし、現場主義で勤め上げてきた自分には、管理職が性に合わなかった。「プロの指導者集団」に憧れ入社したのに、現場に出れないことを「やりがいがない」と思ってしまったのだ。会社にこれだけ貢献してきた自分を、正しく評価していない。俺が現場にいるから今の会社が成り立っていることを経営陣はわかっていない・・・という。



~独立するための案は整っている。採算も取れる。なんなら一緒にやるか?!八代はどう思う?



「・・・独立はやめたほうがいい。やりがいはどこへいっても自分で見つけるものだ。自分の会社でやりがいを見つけられなくなった時ほど辛いことはない。やりがいは好きか嫌いかより、大袈裟だけれど命をかけられるか否かだと思うから。」



「ただ、潜在的な自分の能力がまだあると思うのであれば、転職をして試してみたらいい。世の中がお前をどの程度評価してくれるか試してみたらいいよ。」



「独立するだけは簡単なこと、転職はそれより難しい。どれだけ潜在的な力を秘めているのかを評価されるのだから。40才間近の俺たちは評価されることを恐れている、だから独立に逃げるのではないか?」



・・・いいたいことを言っているうちに時間が無くなってしまい、電話を切った。



悪い、言い過ぎた。



でも本音だぜ。



臆病になるなよ。



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