実家へ帰るために休みを取っていたけれど、事情があって来週にすることにした。
朝から病院へ。
でっかい病院デパートみたい。
エレベータガールは経費節減でいません。すれ違う医者は肩で風切って歩いてます。会釈すらしません。
通路に人がたくさんいて医者と患者が出会い頭。
よけるのは患者。
医者は何も言わず、通り抜ける。
なぜか患者が頭を下げる。
お代官様か?!
神様、仏様の次に偉いのがお医者様。
そんな時代もあっただろう。
昔から病院が嫌いだった。
なぜか。
辛い時にしかいかないから。
3才までほとんど毎週病院へ行っていた。
一度だけ病院で意識を失って倒れたのを覚えている。途中で目が覚めたらお医者さんがオレを抱っこして二階へ上がっている途中だった。
先生の暖かい手が額に乗せられ、とても安心してまた意識を失った。
24才の時、けがをして大きな病院へ行った。半年も通院していたのに先生は全くオレの顔も名前も覚えない。
いつまでも「やつしろさん」と呼ぶ。
そのたびにちょっとキレぎみで「やしろです[E:angry]」と言う。
治る病気も治らない気がした。
同時期、母が大きな手術をするために入院した。
本気で先生と神様に祈った。
母は元気になった。
先生を崇めた。
尊敬する医師となる。
熱海に来て皮膚病にかかり近くの大学病院へ行く。
診察時間は3分。
一度も目を合わせず、体にも触れず。心配もせず。
先日高熱を出してやむを得ずその大学病院へいく。
担当した医師はインフルエンザの検査に執着し、熱発してから12時間以上経過していたために検査の信憑性がないから、明日街医者にでもいけという。
家に帰って辛かったらまた来てくださいという。
「辛いから来ているんですけど!」
「え?!辛いんですか?!」
「あの、この夜中に39℃出して来院して辛くないと思いますか?!本人ですよ?!」
頭にきて病院を出る。
病院を梯子して翌日行った病院で即点滴。
先生から「君、自分の体に過信しゃちゃダメだよ。普通の人ならとっくに入院させている」
怒られたけど、この先生は信用できると思った。
提携している河西内科循環器科クリニックの河西先生。
実は最初は自分が患者。
患者が多いから数分で診察は終わるけれど、終始患者の目を見て話し、体に触れ、親身になって話を聞いてくれる。そのイズムはスタッフ全員に伝わっていると感じた。
これが提携先に選んだ理由。
医者に対してはそんな経緯がある。
帰る際、再び混雑している廊下を通り過ぎようとしたとき、向こうから見るからに医者!というちょっと年配の医師が小走りに向かってくる。
誰が見ても急いでいる。
肩すかしで通り抜けようと思ったら、医師はすっと立ち止まり端へよけ
「どうぞ・・・。」
会釈をする。
以外な行動に
「恐縮です、すみません」
といって先へ行かせてもらった。
医者もパーソナリティが重要。
きっとこの医師は多く患者から信用されているだろうと思った。
人それぞれ。
実るほど頭を垂れる稲穂かな
夏だから向日葵と行ったところだな
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