2007年12月24日月曜日

報告

今年いっぱいでインストラクター養成を行う資格を脱することにしました。ランクを自主的に下げるということです。



今まで10数年、2つの指導団体で多くのインストラクターを養成しておいて申し訳ないと思いますが、これは将来への修行です。



インストラクタートレーナー、コースディレクター・・・指導団体によって名前は違うものの、指導者を育成するということは一緒。それらに疑問を感じたのです。



もちろん指導団体が悪いわけではなく、オレ自身の問題で。



ダイビングに関わらず指導者を育成するということは、資格を与えることではないと思うのです。資格を与えるだけならば別に深く考える必要がない。



でも、教えた指導者が更に新しい夢や希望を持たせる仕事に就くことを考えると、指導者を育成することは容易いことではない。



ましてや、命を預かるという表現はどうかと思うけど、海の中で安全にスクーバを楽しむための「身の守り方」を伝える指導者であることは間違いないのだから、技術や知識だけでは間に合わないのだ。



オレが思うに・・・



インストラクターを養成する者に必要なのは、確固たる技術と知識はもちろん、受講した人に、生涯この仕事を続けたい、あなたみたいになりたい!と思わせるような「自信と包容力」つまり師匠になることができる人材。



他の指導者の悪口やネガティブな言動を率先して行うトレーナーやコースディレクターが多く、ダイバーに夢を与えられるインストラクターが養成できるわけない・・・



これ以上言うとよくないので止めよう・・・。









こんなことを思ったのもある人を知ってから。



2人の知人インストラクターがボランティアの際一緒になり、同じ指導団体でITCを受講したということで話が弾みました。



「誰に教わったんですか?」



「私はムラタっ子です」



「え!オレもですよ!」



なんて会話を耳にした。2人ともオレより先輩インストラクターで経験もある人なのに、自分が教わったインストラクターの「子」だと言う。しかもその親のことを二人とも「凄い人。今でもバリバリ現役で、チョコチョコ連絡をしてくれて気を遣ってくれている」と声をそろえて言う。



どんな人なんだろうと興味を持って聞いてみると、現在は沖縄にいる村田さんというNAUIのインストラクターだということがわかり、多くのインストラクターを輩出している方であるそうだ。



もちろん今でもいわゆるムラタっ子は日々誕生し国内、海外で活躍しています。



会ったことが無い(たぶん)けど、こんな人に教わりたいと皆が思うでしょう。全てそうなのかわからないけれどこれが指導者を養成する人の形だと思ったのです。



だからオレはダイビングを基礎から学習しなおそうと思うのです。



そして、インストラクター資格を発行することじゃなく、指導者として教わりたいと思われるような指導者になるために精進しようと思う。



そう思いました。



経験と人間を磨き、真の指導者に。



0 件のコメント:

コメントを投稿