2007年12月22日土曜日

なぜやるのか

黒川三平。



偉大なる祖父。



中学生の時に亡くなって、既に20年近くが経つ。



祖父はいつも暇さえあれば村中の空き瓶を回収したり海に打ちあがる鉄くずを拾ったりしていました。最初は何をやっているのかわからなかったけど、母親や周りの人に聞いて見ると、換金したお金を地元の小学校やお寺に寄付しているとのこと。



祖父は戦時中激戦区へ出兵し、奇跡的に生還した人らしく、そのときの地獄のような日々を悔やみ、死ぬまでに人のために尽くすこと、人のためになることを日々模索していたそうだ。



当時反抗期真っ只中のオレ様でも、祖父の言うことにだけは耳を傾けていた。良く寝坊して学校まで軽トラックで送ってもらう車中で色々な話をしたのを覚えている。



海には神様がいることや入っちゃいけない海の場所、海の生物はとり過ぎると将来いなくなることなど。



海女漁が盛んな村だったから、祖父はその仲買もしていた。海女が規定ギリギリのミニアワビやサザエをとってくるとそれらを買い求め、「海へ還して来い」と言われた。離してやればもっと大きくなって還ってきてくる・・・と。



お前が将来海で仕事をすることがあるかも知れないから、その時に仕事に困らないようこうしていくのがおらが(俺たち)の責任。



海の神様はこういったことを全て見ていると言っていた。



祖父は没してから20年も経つのに村に貢献した偉人だ。



オレの名前は知らなくても、「三平の孫」というだけで特別に扱ってくれるほど。



オレ様が会社を創業したときに思っていた野望は「成功」



それから10年。



大儲けしても死んだら何も残らない。ましてや真面目にやっていたら財は成せないなんて言われるような腐った業界で本当の栄光はたくさんのお金やふんぞり返っている資格じゃない。



だからリニューアルしたのも時間のある限りボランティアをしているのも、死んだとき残るものを作るため。



裏があるだろうと馬鹿をいう輩に反発する気はない。



三平の血を引く海の男として本気で進めて行こう。



http://www.solic.biz/pdff/4th_hozenkai.pdf



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