2006年11月13日月曜日

感受

  今日のように穏やかで和やかな海の中にいると、このまま眠れるのではないかという錯覚におちいる。もちろんそのまま寝てしまったら海洋生物ではないので海水を飲むことになってしまうでしょうが、寝たら気持ちがいImg_0280_1いだろうなぁと思う。



海 の中は静かだ。パチパチ何かがはじける音がたまに聞こえるほかは基本的に人間の発する雑音はない。



浅い水深に太陽の光が差し込み、大好きなキンギョハナダイが美しく舞う。動作は規則的で『舞う』という表現がもっとも合っているだろう。なぜこんな海の底でこんなに美しい色彩が必要だったのだろうか。でも美しいと思っているのは人間だけの感性で、もしかしたら魚類の中では気色の悪い部類で、人間から見た「ブサイクな魚=ブダイ」は美しい魚なのかもしれない。



水中は時に和やかに、時に鳥肌が立つような弱肉強食の世界が広がる。



今この時水中にいられるのはなんて幸せなことだろう。



でも慣れないダイバーは自分の命を守るために必死で、陸上の嫌なことや気にしていたことなど考えることもない。そう、必死でダイビングをしているので余計なことを考えている余裕がないのだ。それがダイビング的非日常生活。生活からテイクオフするということ。



なるほど。ダイビングって必死で生きていることを感じるアイテムにもなるんだ。





0 件のコメント:

コメントを投稿