2006年10月3日火曜日

ブランド力

今日は午前中用お休みをもらい、沼津へ行ってきました。まあ以前から通っている場所へ行ってきたのですが・・・そろそろ何をしているのか教えろとメールをもらいますが。決して如何わしいことをしているわけではなく・・・。



そして用事を済ませて帰りがけにオレンジ色に輝く垂れ幕ぅ



「牛丼やってます!」



牛丼屋が牛丼出して当たり前だろ・・・。あ!そうだ!牛丼やってんだ!



Img_0606 2年ぶりですかね、吉野家の牛丼。やわらかく肉に染みこんだ独特の風味がいいですね。



牛丼は汁だく、玉入り。インスタントでも味噌汁は付けるべし。味が変わらない程度に紅しょうがを乗せて・・・多少見つめて口の中につばが溜まってきたら汁をたっぷりしみこんだご飯と一緒に口の中へ放り込む。割り箸を連続して口の中へ運び、口の中に入り込めるだけ詰め込む。リスが飯食っている状態になっても恥ずかしがってはいけない。そう口の中に広がる肉汁と炊きたてのご飯を最高の状態でコラボレーションさせるには口の中に空気があってはいけないのだ。



たかが牛丼、されど牛丼。



吉野家の牛丼には文化と歴史があるのだ。



今日私が訪れた吉野屋は行列ができていた。牛丼屋が牛丼出して何が珍しい?!だいいち、【牛丼】と看板に書いてあるのに、メニューには豚丼。常識ならありえない状態であるが、これは吉野家の頑固さと文化が作り上げたブランド力なのであろう。



その象徴とも言うべき現象が店内で起こっていた。



店内は満員、相席は当然、定員はもの凄い勢いで接客をし続ける。席へ座ってもお茶は出てこないし注文も取りにこない・・・いや、これない状態。やっと出てきた牛丼を持ってきた店員の女の子は汗だくで、



「汁だく大盛りのほうお待たせいたしましたぁ!こちらでよろしかったでしょうかぁ?!」



2年ぶりの吉牛がフェミレス言葉に包まれて目の前に登場。



チラッと横を見ると牛丼を拝むサラリーマン。



「こいつら涙してんじゃねぇーか?」って思えるほど長い時間拝んでいる。



そして周りを見るとみんな手を合わせて拝んでいるじゃねーか!そして一口頬張ると、突然牛丼評論家。



「ん~これだよこれ。口の中に広がるまろやかで濃くのある風味が・・・」



その後、席についてお茶も出てこない状態にあきれて「おい!冷たいお茶ぁ!」と叫ぶ客に対し、彼らは一喝



「待っててあげなよ!忙しいんだからさ!」



「はいはい清算はまとめて、食ったら席を空ける!」



なんて状態だ。彼らだけじゃねぇ・・・ほとんどの客が吉野家信者だ。



あ?オレもか。



以前ライバル会社「すき屋」の社長がアメリカ産牛肉の輸入について「安全が確保できない商品を大切なお客様にお出しするわけには行きません。」とコメントしていましたが、安全性を謳う彼らは正当。



しかし日本人の文化に浸透している牛丼=吉野家の文化は、カリスマとも言うべき存在なのであろう。



牛丼を食べた後もらった「吉野家牛丼祭ご来店御礼」なるパンフレットにはこのようなコメントが。



私たちがアメリカ産牛肉にこだわる理由・・・変わらぬうまさへのこだわりです。



吉野家は安心もいっしょにお届けします・・・自信をもってお届けして参りますので・・・。



当たり前の言葉を当たり前にコメント。



そうか、吉野家が大丈夫って言ったら大丈夫なんだ。



まねできない、追いつけないものとは・・・経験と信頼。



うーん難しい。オレもいつかブランド力を身につけたい。





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