2018年3月9日金曜日

イチローが作ったもう一つの功績

イチローがマリナーズに帰ってきた。

「イチロー」
日本人なら、いやもしかするとアメリカでも、彼が誰なのか説明する必要はないでしょう。

そのイチローが、シアトルマリナーズに帰ってくる!

個人的に彼のファンとしては、イチローにはマリナーズのユニフォームが似合うと思うし、マリナーズのユニフォーム自体がカッコいいと思う。



1973年生まれのイチローは僕より2つ下。
たしかに白髪もシワも増えたし、中年としての風格は着いたけれど、プレーを見ていたら絶対思えない。


◆イチローが日米で残した功績


  • 日本プロ野球(NPB)ではMVP、首位打者、打点王、盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などを獲得 
  • 2000年オフに日本人初の野手としてメジャーリーグベースボール(MLB)では、MVP、首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞などを獲得
  • 2004年にはMLBのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新し、コミッショナー特別表彰 
  • 2016年にはMLB通算で3000本安打、500盗塁 NPB/MLB通算でのプロ野球における通算最多安打数(ギネス世界記録)を樹立

野球人としてこれ以上ない功績を残したイチロー。

メジャーリーグ移籍の先駆者である野茂と共に、プロ野球選手はもちろん、野球少年にも新しい夢を作った。

イチローの功績は野球に留まらず、毎日同じルーティンをウォーミングアップに取り入れているとか、関節の可動域を常に機能的に確保するトレーニングを行なっているなど彼のライフスタイル自体がスポーツ選手のあるべき基本として見習う人が増えてる。



実は僕たちトレーナーの世界でも、イチローのトレーニングについて議論の机に乗ることが多い。

外国人選手に負けないために、体を大きくしパワーを上げることが主流となっていた時代に、しなやかさを求めた独自のトレーニング・練習方法を行うことで実績を上げてきたイチローのスタイルは注目を集めた。

特に年齢とともに低下してくる筋力と可動域に着目したことは斬新で、実際にこれらを維持することで40歳を超えてなおトップアスリートとして活躍していることでその理論は益々信用が高まった。


また、イチロー語録とも言われる彼の格言についても
人気がある

一部ではメンタルトレーニングにも使われるような格言や生活習慣、考え方などもあり、影響は多岐にわたる。


しかし、一つ成功すると、真似をすればみんな上手くいくと思うのは日本の悪いところで、あたかも筋肉をつけることがスポーツに悪い影響を与えると理解していたり、可動域を広くすることばかりに重点を置いてしまう人が多い。

実際、イチローや彼のトレーナーであった森本氏は「イチローと同じようにやること」をすすめていない。

トレーニングの大原則である個別性の法則からすれば当たり前のことだと思うのだけれど、対象の選手の年齢や体質、性格などたくさんの情報の中からその人にあったトレーニングやコンディショニングを見つけ出すことが重要なので、その方法が一つであることはありえない。


性格やライフスタイルを良く観察し、何がベストなのかを見つけ出す。
簡単にはいかなくて時間がかかることだけれど、結局これが一番効果が高い。


どちらにしても、イチローの実績はスポーツ、トレーニングの理論を進化させた。
自分を実験台にスポーツ科学を証明する。

なかなかできることではない。


まだまだ活躍しそうなイチローに大いに期待しよう。


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