2008年2月19日火曜日

今日は陸の人。



器材を片づけたり修理したり、来春の広告制作で1日が終わってしまった。



昨日の夜中にTVで、東大の養老孟司教授がコメンテイターと環境について語り合う番組があった。かなり過激な発言もあったけど、内容よりもしゃべり口や着眼点に引き込まれ、聞き入ってしまった。



この養老教授、養老マニアというサイトがあるほどファンが多く、環境だけではなく、学ぶということや正と死についてたくさんの情報と考え方をもっており、非常に興味のある人だ。



趣味はソウムシの採集と研究。



趣味のためにゾウムシの家まで建ててしまったからすごい凝りようだ。



「なぜゾウムシかって?余りものだったんだよ。」



「人の目線で見ると非常に地味な虫だけど、虫を横から見てみると・・・ほら!きれいな色をしているだろう?!」



「・・・」



虫の嫌いな私にとってはどうでもいいことだけど、その見かたが普通ではない。



「日本のCO2を6%削減させるには、GDPを6%落とせばできる」



「日本人が全員腹切ったって、地球上の4%しかCO2は削減できない」



「人間の意識の変化やブームだけでは、地球温暖化を防ぐことはできない。」



なんという考え方でしょう。でも実際そうだろう。



CO2削減は経済成長を止めることになる。石油に代わる資源が出来上がらなくては止まらない。



経済成長が止めれば、国民を食べさせていくことができない。



京都議定書にアメリカや中国が参加しない理由はそれだ。



我々も含む環境を考える人々が必至に活動しているが、環境保全活動が無駄だとは思わない、でも、経済に影響しないでCO2を削減する方法はないものか。人間が減らなければCO2が減らないのなら、限りのある石油という資源に頼らず、リサイクルが可能な、植物や水などを増やしていくしかないだろう。



真剣に考えてみた。



養老教授は以前の講演で言っていた。



世界中の環境で最も汚染されているものは何か?



「水だ」



「国内では水の中で生きる昆虫が急激に絶滅している。」



「水中の食物連鎖が破綻している。水溶性植物が減っている。」



地球の7割を占める海に生息する海藻類も激減している。水の汚染と泥の堆積によって海藻が生息できる環境が失われているのだ。



熱海港で清掃していても、全て砂漠の海で、海藻はほとんど生えていない。



港の中で海藻を植樹できないものだろうか?





海砂漠の港に海藻を生やすためには・・・?



川の汚染を止める?



砂から一段高い場所に海藻が生えやすい棚を作る?



養老先生に聞いてみたい。



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